黒石寺蘇民祭

蘇民祭(そみんさい)」と呼ばれる祭りが、毎年1〜3月にかけ岩手県各地で開催されます。

 

蘇民祭(そみんさい)は、岩手県を中心に日本各地に伝わる裸祭りである。1000年以上の歴史を持つと言われる。岩手県内では毎年1月から3月にかけて複数蘇民祭が行われ、岩手の蘇民祭の名称で国の選択無形民俗文化財として選択されている。その中で最も著名なものは日本三大奇祭ないし日本三大裸祭りの一つに数えられることもある奥州市の黒石寺蘇民祭である。
蘇民祭 - Wikipediaより

 


その中でも地元・奥州市にある黒石寺(こくせきじ)で行なわれる蘇民祭は、
過去に「広告効果約31億円」とまで言われたポスター事件でフューチャーされたこともあってか、
存在や名前をご存知な方もいるんじゃないでしょうか。

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2015年ポスター(過去ポスターはこちら


前述の騒動のあと、仕事関係・友人等周りの人からの質問攻めにあったりしたんですが、
地元民のくせに行った事もなくごく浅い知識を所有するだけ。。。

ということで2015年2月15日、勢いに身をまかせ初参戦であります。
ちなみに参戦と言っても女性は見学のみ。(男性しか参加できません)

 

 

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祭りは22時からスタートし終了は朝まで。
黒石寺は峠山奥にあるので普段はひっそりしてますが、
21時ごろ現地入りした時にはもうさすがに多くの観客・報道陣で賑わっていました。
今年は雪も積もっておらず、当日の天気も極寒ですが穏やか。
こんなロケーションはここ数年なかったらしいレア回だったようです。


祭りの行事内容・詳しいことはこちらにあるので、割愛しまくってます。ご了承を。

妙見山黒石寺公式ホームページ|黒石寺蘇民祭
 http://kokusekiji.e-tera.jp/sominsai.html
奥州市観光サブサイト 黒石寺蘇民祭
 http://www.city.oshu.iwate.jp/kanko/view.rbz?cd=1599

 

 

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蘇民食堂。温かい料理が沁みます。オール精進仕様。
※参加者は1週間前から肉魚卵乳製品臭いの強い野菜の摂取を制限してます。あと女断ち。

 

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参加者の控え室。藁で作られ屋根はブルーシートの小屋が団体ごとに並びます。

 

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控え室内部。

 

 

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22時。裸参りスタート。瑠璃壺川に参加者登場。

 

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角灯には各々の願い事が。ちょっとした夜景。綺麗です。

 

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「ジャッソージョヤサ」コール。川で水かぶる→お堂参りをすること3周。


男衆たち・見物人・報道陣、そこにいる人間達の熱気というか圧というか、
この時点で例えられない何かに完全に飲まれてます。。。

 

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このとき−2℃。この気温を一瞬忘れるぐらいの光景が繰り広げられた事は確かです。

 

 

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水の次は火です。柴燈木登りは柴燈木を組むところからスタート。
下敷きになったら明らかに命落とすレベルの丸太を、若者から人生の先輩方みんなで
怒号が飛び交う中声かけ合いながら慎重に組み上げて行く事約1時間。

 

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点火。柴燈木にのぼり「ジャッソージョヤサ」コール。

 

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どんどん火が大きくなっていくけど、交代でのぼりまくってます。降りる時の方が怖そう。

 

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降りたあとは火の粉をふりながら本堂に向かう。
これ遊び半分ぬるい気持ちで挑んだらマジ死ぬわ...


ここでケータイ充電と、次の行事まで時間があるので車で待機。

 

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AM2時。別当登りスタート。
別当」とは住職のこと。女子禁制男子のお祭りなんですが、なんと黒石寺住職は女性!
別当が最後に奪い合う蘇民袋と共に登場。本堂・内陣に上り護摩を焚く。

別当登りが終わった後のはなし—
護摩焚の煙に自分の持ち物をかざし軽くお祈りしてくれる、エクストラボーナス的行事が!
本堂に一時的に人が増えたのはこれ目当ての皆さんだったようで、
その存在を初めて知った私も便乗してお願いしました。
(急だったんで、ポケットからすぐに出せた車のキーを...。無事故祈願。)

 

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柴燈木登り後の火で暖をとる。天国じゃ〜(この火がなかったらと思うとゾッとする)
スノージャケット+UGGの雪国装備でも夜中はさすがにしばれます。

 

 

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朝4時まわりました。鬼子登り〜蘇民袋争奪戦スタート。ここから徐々にクライマックス突入です。

 

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背負われて登場の数え年7歳の男の子も立派な主役。緊張なのか睡魔との戦いなのかなんともいえない微妙な表情w

 

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待ち構える男衆。ひたすら「ジャッソージョヤサ」コール。

 

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テンションMAXのメンズ達。

このあと争奪戦スタートまで、一旦すべての照明が落とされる。。。(カメラフラッシュも厳禁)

 

 

はじまった!!!

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蘇民袋のなかには「小間木(コマギ)」と呼ばれる6角形の木片が入っています。
破かれた蘇民袋からパラパラ落ちる小間木は超強力なお守りと言われてるので、拾うのも必死。
一般観客人も拾ってOKですが、袋争奪中の血気盛んなメンズ達に確実に巻き込まれるので、
正直それどころじゃない感じ。。。

 
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もみくちゃですが、本堂境内から降りる階段中。マジ危険!
袋つかみつつも、階段降りるとき掛け声かけあってます。大怪我だけは避けたいからね。。。

こんなダンゴ状態のまま、黒石寺敷地内をぬけ道路に出て、
そこから数百メートル先にある土手で「取主(とりぬし)」と「準取主」が決まるころには朝7時すぎ。
夜通し100パー以上のテンションで厄災消除・無病息災・家内安全・五穀豊穣を祈願する祭...。
ほんと命がけですよ、これ。

 
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率直な感想。
ありきたりですが、来て見てよかった。
日本全国いろんな祭がありますが、地元にこんな奇祭があって誇りに思います。
祈りのパワーは人を動かし、人間の感情をいろんな方向に揺さぶる。
普段の邪念がちっぽけなものだと気付かされた気がします。

写真撮りまくったけどこの熱量絶ッ対伝わらないので、一度直接見て欲しい!メンズは参加したらいい!
来年も見に行くと思います。

★当日の様子は色々な所でレポートされてますので、こちらもどうぞ。

【WEBマンガ】ずったり岩手

岩手出身岩手在住のそのだつくし先生、ガチで挑んでたんですね...


OTS NEWS -お寺さんニュース-

蘇民祭4K動画が見られるのはココだけだと思います。いろんな意味でアツい。